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zoom RSS やっぱり美しい白鳥の湖

<<   作成日時 : 2017/06/16 12:39   >>

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先日、ボリショイバレエ団の白鳥の湖を見てきました
見慣れているマリインスキー版とは全然違っていて、改めて版によって全然違うんだなぁと実感しました。
クラシックバレエの代名詞のような作品で、今更アプロフトに記事を書く必要もあるのかどうか迷いましたが、知らないことも沢山ありそうなので、その歴史などについて少し調べてみました

原作
ドイツの作家、ヨハン・カール・オーギュスト・ムゼウスの「Der geraubte Schleier(盗まれたベール)」。但し、この作品は白鳥の湖の筋立てになっているのみで、ロシアの民話「白いアヒル」のストーリーも参照しているのではないか、と言われています。

白鳥の湖の歴史
1877年3月4日ボリショイ劇場において初演されました。
ご存知の方も多いと思いますが、この初演は大変不評だったようです。その原因は、音楽、ダンサー、ストーリーなど色々とあったようです。
1895年1月15日、マリインスキー劇場にて、マリウス・プティパとレフ・イワノフの振り付けとドリゴによる編曲で再演され、大成功を収めます。現在上演されている白鳥の湖の湖畔の場は、その殆どがプティパ・イワノフ版を踏襲しています。

オデット&オディール
オデットとオディールを一人のダンサーが一人二役を踊る事になったのは、初演時からという説もありますが、1895年のプティパ・イワノフ版からというのが確証のある史実のようです。

チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
バランシンが振り付けた有名なパ・ド・ドゥです。
この曲は、初演時主役を踊ったアンナ・ソベシチャンスカヤが第3幕でそれまでパ・ド・シスであった部分をパ・ド・ドゥに変えて踊ることを希望し、作曲されたと言われています。
このときはマリウス・プティパによって振り付けがされたそうです。
その後白鳥の湖で上演されることが無くなっていた曲に、バランシンが振り付けをしたストーリーのない作品です。

ピエリーナ・レニャーニ
1895年の白鳥の湖リバイバル上演の際に、オデットとオディールの二役を踊ったバレリーナ。
32回の連続フェッテを初めて披露したダンサーとも言われています。
当初、彼女はオデット役にのみ配役されていたそうですが、開演の一週間前になってもオディール役が決まらなかったため、やむを得ずレニャーニが両方を踊ったと伝えられています。
白鳥の湖の特徴的な部分は彼女が作った、といっても過言ではないですね。

結末のいろいろ
初演版、プティパ・イワノフ版は悲劇、オデットと王子は昇天する結末だったようです。
王子がロットバルトを打ち倒してハッピーエンドとなる版もあります。

沢山の版がある白鳥の湖。
いくつかご紹介致します。

マリインスキーバレエの白鳥の湖
セルゲーエフ版
マリインスキーの白鳥は、クリスタルのようにとても透明感のある印象です。
湖畔の場は、この版が一番美しいように思います。クラシックバレエの美しさの上澄みをすくって散りばめたような感じがします。

(キャプションにはボリショイとありますが、マリインスキーと思います。)


パリ・オペラ座の白鳥の湖
ヌレエフ版
ヌレエフ版は特に王子の心理描写が浮き彫りにされていて、とてもドラマティックな印象です。
冒頭にオデットが白鳥の姿に変えられてしまう場面描写から始まります。
そして1幕の乾杯の踊りの後にバリエーションによって王子の心理がより明確に描写されています。個人的にこの場面が大好きなのですが、ダンサーによって全く違う踊りのように見え、ニコラ・ル・リッシュは哲学者のような深い苦悩、ジョゼ・マルティネズは高貴な王子様の若い苦悩という感じがしました。
王子の心理に影響を与えているちょっと妖しい家庭教師=ロットバルトの存在もヌレエフ版の特徴のように思います。
(パリオペにはブルメイスティル版もあります。)





ボリショイバレエの白鳥の湖
グリゴローヴィチ版
1幕のトロワ、多くは友人3人で踊りますが、グリゴローヴィチ版では男性は王子が踊ります。
ディベルティスマンの各国の踊りは、花嫁候補が王子の気を惹くために踊るという位置づけのようです。
各国の踊りのソリストが花嫁候補となっていて、各国の踊りの後で花嫁候補の踊りを踊ります。
大きな三羽の白鳥はボリショイ版(グリゴローヴィチ版)だったんだなぁ、と初めて認識しました。
オディールの妖艶さと王子を誘惑する情熱が一番際立っているのがボリショイのように感じます。あのちょっとオリエンタルな雰囲気のある曲のバリエーションのせいでしょうか?




ブルメイスティル版
チャイコフスキーの原曲に可能な限り立ち返って振り付けられた版。
オディールと王子のアダージオと王子のバリエーションでは所謂チャイコフスキー・パ・ド・ドゥの曲が使用されています。




アプロンに色々なバレエ団の白鳥のDVDがありますので、是非ご覧になってみてください


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