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zoom RSS バレエの物語〜「ジゼル」あらすじ#1 

<<   作成日時 : 2012/02/21 17:03   >>

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このブログ内でも既に話題にあがっていますが、今年、アプロンでは「眠れる森の美女」と「ジゼル」に取り組んでいます

「眠れる森の美女」は、昨年の「白鳥の湖」に引続き、チャイコフスキー三大バレエの一つであり古典中の古典として揺るがぬ人気を博しています。
今年はその第三幕、オーロラ姫の結婚式の場面と、ロマンチック・バレエの代表作として知られる「ジゼル」の第二幕を上演する予定です。

(発表会は2012年4月21日(土)です!)


「眠れる森の美女」はペローやグリムの童話集でも取り上げられており、またディズニー映画の題材となっていることもあって、その物語は非常に有名ですが、「ジゼル」の方は、一般的にあまり馴染みのないお話かもしれない、と思い、ブログ内であらすじを紹介できたら・・・と様々な文献を参考に作成してみたのですが、これがなかなかのボリュームになってしまったので、2回に分けて掲載したいと思います。(連続ドラマのようですが・・・笑)

今回はその第1回目、第1幕のお話を紹介したいと思います。

(演出、振付、芸術監督やダンサーの解釈等により、多少異なる場合もあります。あくまで、大筋としてご参照下さい)



「ジゼル(Giselle)」第一幕 あらすじ

参考文献:The Story of Ballet, Giselle/”Giselle” synopsis, The Bolshoi Ballet/ “Giselle” synopsis, Teatro alla Scala/”Giselle” synopsis, The Royal Ballet)


<<ドイツ、ラインラント>>
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美しい森と山に囲まれたとある村には、様々な昔からの言い伝えがあった。
その中で最も住人達の関心を引いていたものは、真夜中になると森に現われると言う精霊ウィリーの話だ。ウィリーは結婚式を迎える前に、恋人から裏切られたり捨てられたりして悲しみのまま亡くなった若い乙女達の亡霊である。見た目の美しさに反して、ウィリーは恐ろしい本性を持っており、夜遅くに一人で森に迷い込んだ男性を捕らえては、死に至るまで踊り続けさせるのだ。彼女達には慈悲の心などない。

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その村には、ジゼルと言う踊ることが大好きな若い娘が暮らしていた。
村一番の美しさでも知られる彼女をずっと想い続け、いつか結婚したいと強く願っていた森番のヒラリオンは、最近ジゼルの様子がおかしいことが気になっていた。彼女の心がどこか別のところにあるような気がしてならなかったのである。

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             ディアナ・ヴィシニョーワ(ジゼル)


ヒラリオンの勘は当たっていた。ジゼルは、1人のハンサムな青年と出会い、優しく愛を囁く彼に心惹かれていたのだ。
青年の名前はアルブレヒト。若き公爵である彼は、ある時ジゼルを一目見て以来、彼女が気になって仕方がなくなったが、高貴な身分である彼にとって、ロマンスはそれ程簡単なものではない。
そもそも彼は既にクーラント侯の誇り高き娘バチルド姫と婚約している身であり、そう遠くない将来、彼女と結婚することになっていたのだ。その上、公爵である彼が農夫の娘であるジゼルと一緒になることなど社会的に許されるはずもなかったのである。
それでも、アルブレヒトは何とかあの美しいジゼルの愛を勝ち取りたいと思い、彼女に頻繁に会える方法を考えた。


お気に入りの従者ウィルフレッドの協力を得て、アルブレヒトは質素な洋服に身を包み、農夫になりすます。
ジゼルと母親ベルタの暮らす家のちょうど向かいにある粗末な空き家は、彼が公爵から農夫へと変身するための重要な拠点となった。
農夫の姿でジゼルの前に姿を現したアルブレヒトは、自らを「ロイス」と称して、彼女の元に頻繁に通い続ける。

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 ローレン・カスバートン(ジゼル)&ルパート・ペネファーザー(アルブレヒト)

ふいに現われたこの魅力的な青年に、ジゼルもすぐに心惹かれるようになっていく。
「ロイスは自分や他の友人達と同様、農民である」と言う話を彼女は全く疑っていなかった。
会う度に2人の恋心は高まっていき、ジゼルは初めて味わう高揚感に胸を震わせる。

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   スヴェトラーナ・ザハロワ(ジゼル)&ロベルト・ボッレ(アルブレヒト)

一方、ヒラリオンは愛するジゼルが突然現われたよそ者ロイスと仲良くしている姿に激しく嫉妬し、素性のよく分からないこのライバルに対して不信感を抱いていた。自分がずっと想いを寄せていたジゼルをあっと言う間に奪ったあの憎い男を厳重に監視しようと彼は誓う。

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            ゲイリー・エイヴィス(ヒラリオン)

従者ウィルフレッドは主人のことが心配でたまらない。ある朝、アルブレヒトに、このような危険な行為は止めるよう懇願したが、アルブレヒトは聞く耳を持たず、彼を城へと追い返してしまう。ウィルフレッドは命令に従うしかなく、重い気持ちでその場を後にした。
1人になったアルブレヒトはジゼルの家をノックして彼女を誘い出す。彼は、ジゼルのその美しさと純真さを再確認すると、彼女の前で結婚を誓う。慌てたジゼルはそれを恥ずかしそうに止めつつも、心が踊るのを隠しきれない。

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   ニーナ・アナニアシヴィリ(ジゼル)&アンヘル・コレーラ(アルブレヒト)

その様子を背後から覗いていたヒラリオンはついに我慢が出来なくなり、2人の前に飛び出すと、ジゼルに自分の思いの丈をぶつけた。
しかし、既に「ロイス」に心を捧げていたジゼルは、ヒラリオンの愛を受け入れることが出来ないと彼を拒絶する。それでも執拗に迫るヒラリオンを、アルブレヒトは貴族らしい毅然とした態度で追い払う。
その後、2人は葡萄狩りから帰ってきた村人達と合流し、ダンスを踊ったりしながら楽しく時間を過ごす。ジゼルは収穫祭の女王に選ばれ、祝宴ムードはますます高まっていく。

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 ローレン・カスバートン(ジゼル)&ルパート・ペネファーザー(アルブレヒト)

そこに、ジゼルの母親ベルタが姿を現す。ヒラリオン同様、彼女も突然現われたこのハンサムなよそ者ロイスのことをあまり良く思ってはいなかった。ベルタは身体の弱いジゼルが心配でたまらない。娘にウィリーの伝説について再度忠告すると、家に帰って仕事の続きをするよう命じた。

ジゼルを見送ったアルブレヒトは、狩猟の角笛を耳にする。狩りの集団が近づいてきていることを察知した彼は、しばらく姿を隠すことにした。

その直後、クーラント候とその娘バチルド姫率いる狩りの集団が姿を現す。
貴族達はここで少し休憩をすることにし、ベルタにバチルド姫とクーラント候のための飲み物を用意させる。
あたふたと準備が進められる中、バチルド姫の美しいドレスに目を奪われたジゼルは、思わず近付いていって憧れからその裾に触れてしまう。
バチルド姫は驚きつつもそれを咎めず、ジゼルに優しく話しかけた。「普段はどんなことをしているのか」、「得意なことは何か」、「好きな人はいるか」――ジゼルは、嬉しそうに自分には恋人がいて、婚約中だと打ち明ける。

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愛らしく感じの良いジゼルを気に入ったバチルド姫は、自分が身に着けていたネックレスを彼女にプレゼントする。
感激したジゼルは、ベルタと共に、バチルド姫を自分の粗末な家へとうやうやしく招き入れた。
一方、クーラント候とその一行は狩りを続けることにし、ジゼルの家に角笛をかけると、再び森に姿を消す。


幾らか時間が経過した後、ジゼルとアルブレヒトは再会し、幸せな一時を過ごしていたが、そこへ突如ヒラリオンが現われる。
嫉妬と疑念に支配されていた彼は、アルブレヒトとウィルフレッドがいない隙に、あの空き家に忍び込み、紋章の入った高価な剣を発見。「ロイス」の正体が、農夫ではなく高い身分の貴族であることを突き止めていた。
ヒラリオンは剣と共にジゼルにその事実を突きつけるが、彼女は決して信じようとはしない。
ヒラリオンは、角笛を手に取りそれを思い切り吹き始めた。すると、狩りをしていたクーラント候一行が再び姿を現し、ジゼルの家にいたバチルド姫も彼らの前に登場する。


バチルド姫は農夫の格好をしたアルブレヒトを見て驚き、ここで何をしているのかと尋ねた。
ついに観念したアルブレヒトは、「ちょっとした気晴らしです」と答えると、貴族らしい所作でバチルド姫の手にキスをする。
これを見て激しいショックを受けたジゼルは、2人の間に割って入り、「この人は私の婚約者です!」と訴えるが、バチルド姫は薬指に輝く大きな指輪を指差しながら、「いいえ、この人は私の婚約者よ」ときっぱり言い放つ。
ジゼルは嘘だと言ってくれることを信じて彼にすがるが、アルブレヒトはただ目を反らすだけで何も答えることなど出来なかった。
全てを悟ったジゼルは、バチルド姫から貰ったネックレスを投げ捨てると、そのまま地面に倒れこむ。

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                イリーナ・ペレン(ジゼル)

純粋なジゼルには、この嘘と裏切りに塗れた現実など到底受け入れることが出来ず、彼女は次第に正気を失っていく。
悲しみと絶望の余り狂気に飲まれ、みるみるうちに壊れていくジゼル。今にも止まってしまいそうな心臓を抱えながら、彼女は幸せだった頃を思い出し現実と妄想の狭間で狂ったように踊る。

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                 エリカ・コルネホ(ジゼル)

母親ベルタを抱きしめたジゼルはその最期の力を振り絞り、愛する「ロイス」のもとに駆け寄るも、彼女を抱き留めようとする彼の腕をすり抜け、人形のように地面へと崩れ落ち絶命する。

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      ニコラ・マロワ(ジゼル)&ミカエル・スティパ(アルブレヒト)


激しいショックを受けるアルブレヒトとヒラリオン。ウィルフレッドは、アルブレヒトにマントをかけ、城に戻るよう説得。あまりの出来事に混乱した彼は、居たたまれなくなってその場を後にする。母親ベルタは、娘の亡骸を抱きしめながら身体を震わせ慟哭する。

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     ルシア・ラカッラ(ジゼル)&ユーリ・ポソホフ(アルブレヒト)

#2(第二幕)に続く・・・

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