アプロフト 〜バレエスタジオアプロンの屋根裏〜

アクセスカウンタ

zoom RSS バレエの物語〜「ジゼル」あらすじ#2

<<   作成日時 : 2012/02/22 14:42   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 0

「ジゼル」のあらすじ第二弾、第二幕の物語です。
(前回までのお話はコチラ http://aplomb.at.webry.info/201202/article_10.html


「ジゼル(Giselle)」第ニ幕 あらすじ

参考文献:The Story of Ballet, Giselle/”Giselle” synopsis, The Bolshoi Ballet/ “Giselle” synopsis, Teatro alla Scala/”Giselle” synopsis, The Royal Ballet)


画像


真夜中が訪れる。
絶望的な気持ちでジゼルの墓を訪れていたヒラリオンは、奇妙な気配を感じ、ウィリーの伝説を思い出すと恐怖のあまりその場から慌てて逃げ出した。

画像

             ヨハネス・ステパネク(ヒラリオン)
 
静寂に包み込まれる森に、威厳溢れるウィリーの女王ミルタが姿を現す。
彼女は仲間であるウィリー達を呼び起こすと、幻想的に踊り始めた。
彼女達が全てを支配する時間が訪れたのである。

画像

               ヘレン・クロフォード(ミルタ)

画像


ミルタは、ジゼルの墓までやってくると、彼女の魂を墓から引き出し、新たな仲間として迎え入れる。
ウィリーになったジゼルは、女王ミルタの命令に従って、激しく踊り始める。

画像

               アレッサンドラ・フェリ(ジゼル)

その後、何かの気配を感じたミルタは、一旦ウィリー達に身を隠すよう指示し、自らも姿を消す。


そこに現われたのは、後悔と悲嘆で押し潰されそうなアルブレヒトだった。
彼は、優しいジゼルをあのような悲劇的な死へ追いやってしまったことを心から悔いていた。
従者ウィルフレッドは恐ろしい伝説のあるこの森に長居をすることは危険と感じ、すぐさま城へ戻るよう懇願するが、アルブレヒトはそれを頑なに拒否。ウィルフレッドに一人で帰るよう命令し、自分は喪った恋人の傍にいると言い張った。
ウィルフレッドは、再びこの主人の言いつけに従う他なく、肩を落としてその場を去る。

画像

             アンドレイ・メルクリエフ(アルブレヒト)

悲痛な面持ちのアルブレヒトは、ユリの花束をジゼルの粗末で小さな墓の上に供えると、頭を垂れたまま、しばらく墓前に立ち尽くした。
その時、突然彼の頭上にウィリーの姿となったかつての恋人が浮かび上がる。

精霊となったジゼルは、ぼんやり姿を現したかと思うとすぐにパッと姿を消す。
消えては浮かぶその幻をひたすらに追うアルブレヒトは、もはや人間ではなくなったジゼルと束の間の再会を果たす。

画像

      ヤンヤン・タン(ジゼル)&ティルト・ヘリメッツ(アルブレヒト)


一方、ミルタとウィリー達は、ヒラリオンを追い込み、その手中に捕らえていた。

画像

               ヤン・ゼレル(ヒラリオン)

彼の周囲を取り囲み、「疲れ果てて命を落とすまで踊り続けよ」と冷酷な死の宣告を言い渡す。
若い男性を魅了し破滅させる――これがウィリーの運命であり、定めなのだ。
必死に命乞いをするヒラリオンを嘲笑いながら暗い沼地に突き落とすと、ウィリー達は再び狩りに出る。森にいるもう1人の獲物を女王ミルタの前へと引き摺り出すためだ。

画像



こうして、捕らわれの身となったアルブレヒト。

画像

            ルイ・オルティゴーザ(アルブレヒト)

ウィリーの恐ろしい狙いを理解しているジゼルは、必死にアルブレヒトを自分の小さな墓へと誘導すると、その場から離れないように告げ、自らの身を挺して彼を庇う。聖域のシンボルである十字架の前では、女王ミルタの魔法の杖も力を失うのだ。

画像

      マリアネラ・ヌニェス(ジゼル)&ルパート・ペネファーザー
 

しかし、ミルタには全てのウィリーを上回る力が存在していることに違いはなかった――女王はジゼルに厳しい表情を向けると、アルブレヒトの前で踊り彼を誘惑して十字架から離れさせるよう彼女に命じる。
ウィリーであるジゼルは、女王ミルタの絶対的な命令に背くことが出来ない。
それでも、「彼を助けて下さい」と苦しみながらジゼルは慈悲を乞うが、ミルタやウィリー達からはさげすむように拒絶されてしまう。こうして苦悩しながらジゼルが踊り出すと、アルブレヒトはふらふらと引き寄せられ、とりつかれたかのように一緒に踊り出す。

画像

    マリア・リチェット(ジゼル)&デイビッド・ホールバーグ(アルブレヒト)

その踊りはどんどん速さと激しさを増していき、アルブレヒトは徐々にふらふらとよろめき出す――彼に残された力は今にも消えそうになっていた。
愛する人が弱っていく姿を見たジゼルは、何度も「彼を助けて下さい」と懇願し続けるが、依然としてミルタや他のウィリー達からは断固拒否される。

画像



ついにアルブレヒトの命の炎が消えかかったその瞬間、夜明けを告げる鐘の音が鳴り響き、僅かな朝の光が差し込んでくる。
ウィリー達は自分の墓に戻り、また次の夜がやってくるのを待たねばならない。夜明けと共に、ウィリーの力は消え去ってしまうのだ。
呪われた森から霧が晴れるようにウィリー達が消えていく。

画像

               ジュリー・ケント(ジゼル)

画像

       アリーナ・コジョカル(ジゼル)&ヨハン・コボー(アルブレヒト)

瀕死のアルブレヒトは完全に地面に倒れこんでいた。
ジゼルはその側に寄り添い、彼を助け起こすが、彼女自身もウィリーであるために、朝の光と共に力を失い、墓へと戻らなくてはならない運命にある。逆らえぬ大きな力に引っ張られながら、彼女は愛する人の元からゆっくり悲しげに離れていく。

アルブレヒトは最後の力を振り絞り、墓へと吸い込まれていくジゼルを抱き締め、何とか自分の側に留めようとするが、2人を隔てる魔力の前では、それは余りにも空しい試みだった。

画像

    ディアナ・ヴィシニョーワ(ジゼル)&マルセロ・ゴメス(アルブレヒト)

こうして、ジゼルは小さな墓の中へと戻っていき、そのまますーっと見えなくなってしまった。
墓の側では甘い香りの花が既に蕾を開こうとしている。
独り取り残されたアルブレヒトは、死をも凌駕するジゼルの強い愛に平伏し、自分の喪ってしまったものを想ってその場に再び崩れ落ちる。




fluffy

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 8
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス
面白い
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
バレエの物語〜「ジゼル」あらすじ#2 アプロフト 〜バレエスタジオアプロンの屋根裏〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる