2016 発表会 「エスメラルダ」より ~ダイアナとアクティオン~

グラン・パ・ド・ドゥとしてはとても有名なダイアナとアクティオンですが、全幕の中で上演されるのを見る機会はあまりないように思います。
ダイアナとアクティオンは全幕「エスメラルダ」の中に出てきます。
エスメラルダの原作はヴィクトル・ユゴー作「ノートルダム・ド・パリ(ノートルダムのせむし男)」で、原作に出てくるジプシーの美女エスメラルダに焦点を当ててバレエ作品にしたのがバレエ「エスメラルダ」です。

エスメラルダ
台本・振付:ジュール・ペロー
音楽:チェーザレ・プーニ
初演:1844年3月9日ロンドン ハー・マジェスティーズ劇場

アプロンの発表会でも何回か上演されている「エスメラルダ パ・ド・シス」はこの作品の一部です。
思いを寄せるフェビュスの婚約パーティに踊り子として招かれたエスメラルダが、その命を助けるために結婚した仮の夫であるグランゴワールと踊る場面です。



物語の流れとは直接関係無く、エスメラルダの第2幕の中でディベルティスマン(注)として上演されるのが「ダイアナとアクティオン」です。1886年にプティパがサンクトペテルスブルグでエスメラルダの新しい版を振り付けた時に、加えられました。但し、現在のダイアナとアクティオンの振付自体は1935年のワガノワ版が元になっています。

「ダイアナとアクティオン」の物語はギリシャ神話(ダイアナという名前はローマ神話のもので、ギリシャ神話ではアルテミス)で、50頭の猟犬を連れて森へ狩りに出かけたアクティオンが、狩りの女神ダイアナとダイアナに仕えるニンフたちの水浴びシーンを見てしまい、怒ったダイアナはアクティオンを牡鹿の姿に変えてしまいます。そしてアクティオンは自分の猟犬に襲われて死ぬというちょっと残酷なお話です。バレエのダイアナとアクティオンはギリシャ神話の二人の人物設定を踏襲していますが、神話とは異なり仲良くパ・ド・ドゥを踊ります。

今回はグラン・パ・ド・ドゥとして上演されますが、ニンフも登場するバージョンもあり、こちらはニンフも登場するバージョンです。






ダイアナ役を踊るダンサーは今まで金平糖の精、レ・シルフィードのプレリュード、ガムザッティ、ドルシネア姫などいつもとても素敵な踊りでみんなを引っ張ってくれています。是非お楽しみに!

(注)ディベルティスマン:divertissement エンターテイメント、娯楽の意味。元々は18世紀の舞台演劇において、幕間の余興や芝居のあらすじを緩やかに結びつける歌や踊りに対して与えられた言葉。バレエにおいて、独立した踊りをいくつも見せる作品や全幕作品中のそうした一場面を指す。(出典:オックスフォードバレエダンス事典、ビジュアル版バレエヒストリー)

エスメラルダ全幕の映像です。
第二幕の21:30位からダイアナとアクティオンが登場します。(39:00位からエスメラルダパドシスが始まります。)

エスメラルダ 第一幕
https://www.youtube.com/watch?v=A_uUfH32MDw

第二幕
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=Bzs0DHWbIJw

第三幕
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=XVf92Cp-zok



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