ステイホーム週間 Day 7 ~2019年勉強会 memories & Three princes~

皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先行きが不透明で不安やストレスが大きくなりますね。

アプロンがレッスンを休止して3週間が経ちました。
顔を合わせる機会が無い今、アプロンで繋がる皆様で何か共有出来る事はないかしら…と考えを巡らせた結果、今更の感もありますが、昨年の勉強会の記録も兼ねて第9回勉強会の演目についてご紹介したいと思います。
出演された方は舞台を思い出しながら、
今年の勉強会の事を考えている方にはご参考に、
そして勉強会をご覧頂けなかった方には本番の様子をご想像頂きながら、
束の間アプロンの舞台を思い浮かべて楽しんで頂ければ幸いです。

2019年の第9回勉強会にはアプロンからだけではなく、勝又智恵子先生主宰のバレエ教室と津下麻里亜先生主宰のバレエ教室からも出演されました。
(K)は勝又智恵子先生主宰のバレエ教室からの出演者の方、(F)は津下麻里亜先生主宰のバレエ教室からの出演者の方です。

第1部
1. オープニング(序曲「戴冠式行進曲」音楽:マイヤベーア)
2. ドン・キホーテ第2幕よりドルシネア姫のVa.
3. ラ・フィーユ・マル・ガルデよりコーラスのVa.
4. ドン・キホーテ第2幕よりキューピッドのVa.(F)
5. ドン・キホーテ第3幕よりキトリの友人ピッキリアのVa.(F)
6. ドン・キホーテ第3幕よりキトリのVa.
7. グラン・パ・ド・カトルよりチェリートのVa.
8. 海賊よりメドーラのVa.
9. ラ・バヤデール第2幕よりニキヤのVa.(F)
10. ゼンツァーノの花祭りよりアダージオ&女性Va.
11. Rain(コンテンポラリー作品自作)
12. 白鳥の湖第1幕パ・ド・トロワより第1Va.
13. カルメンより
14. 眠れる森の美女プロローグよりやさしさの精
15. 眠れる森の美女第3幕よりデジレ王子のVa.(F)
16. 眠れる森の美女第3幕よりオーロラ姫とデジレ王子のアダージオ(F)

第2部
1. Pop Star(K)
2. パキータよりグラン・パ・ド・ドゥ(女性はリードバリエーション)
3. ジゼル第1幕よりジゼルのVa.
4. ファラオの娘よりアスピシア王女のVa.
5. ラ・フィーユ・マル・ガルデよりリーズのVa.
6. コッペリア第1幕よりスワニルダのVa.(F)
7. サタネラより女性Va.
8. 白鳥の湖第2幕よりオデットのVa.
9. 白鳥の湖第3幕よりオディールのVa.(ボリショイ版)
10. ライモンダ第1幕よりピッチカートのVa.
11. 海賊よりアリのVa.
12. 眠れる森の美女第3幕よりオーロラ姫のVa.(マリインスキー版)
13. ラ・シルフィード第2幕よりシルフィードのVa.(ラコット版)
14. フィナーレ(組曲「シンデレラ」より第19曲ワルツ 音楽:プロコフィエフ)

演目について少しだけ詳しい説明です。
基本的に作品ごとに纏めましたので、上演順とは前後している演目もあります。

ドン・キホーテ
ドン・キホーテは、騎士物語に読みふけるあまり自分を騎士「ドン・キホーテ」と思い込んで従者を連れて遍歴の旅に出るラマンチャのアロンソの物語です。
旅の途中、バルセロナで出会った美しい町の娘キトリをドルシネア姫と思い込み、恋人バジルとの結婚を許してもらえず駆け落ちするキトリを追いかけて行きます。
追いかける途中で気絶した自称ドン・キホーテのアロンソが見る夢の場面が第2幕の夢の場です。

第2幕夢の場より
ドン・キホーテが見る夢の中の場面。
沢山の木の妖精がいる森の中にいるドン・キホーテ。
そこにはキューピッド、森の女王、そしてドン・キホーテ憧れのドルシネア姫が居て、踊りを披露します。
今回はその中から、キューピッドのVa.とドルシネア姫のVa.をお送りしました。

第3幕より
晴れて結婚式を挙げるキトリとバジル。
キトリの友人による祝福の踊りとキトリの踊り。
ところでキトリの友人にはお名前があります。今回初めて知りました。
こちらがジャネット(ファニータ)のVa.


こちらがピッキリアのVa.
  

そしてキトリのVa.にはいくつか種類がありますが、今回はこちらのバリエーションでした。
ご参考までにこのバリエーション指導の映像シリーズは色々なバリエーションについての映像があり、とても勉強になります。



こちらのバージョンもありますね。


それぞれの振付の由来を調べてみたのですが、残念ながらわかりませんでした。
ご存知の方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい。

ラ・フィーユ・マル・ガルデ
ラ・フィーユ・マル・ガルデのストーリーは以前アプロフトでご紹介したことがあります。
https://aplomb.at.webry.info/201805/article_8.html
今回はリーズのバリエーションとコーラスのバリエーションをお送りしました。

グラン・パ・ド・カトルより チェッリートのVa.
グラン・パ・ド・カトルはロマンティックバレエの代表作のような作品ですが、初演当時の振りは失われており、現在残っている振付は20世紀になって資料を元に振付されたものです。
ロマンティックバレエ期を代表する女性ダンサー4名、タリオーニ、チェリート、グリジ、グラーンのために作られた作品。
振りつけされた当時、踊る順番について、キャリアの長いタリオーニが最後に踊ることは他の3人も同意していましたが、タリオーニの前に踊るのは誰かということでもめたそうです。提示された解決策は「年長の者が順番を決めてよい」というもの。
当時、タリオーニは40歳、チェッリート28歳、グリジ26歳、グラーン24歳で、本番では若い順からの登場となったそうです。
今回はそんなグラン・パ・ド・カトルの中からチェッリートのバリエーションをお送りしました。



海賊第2幕より
難破してギリシアの海岸に漂着した海賊たち。ギリシアの娘達に助けられたのも束の間、今度はギリシアの娘達が奴隷商人に連れ去られ、今度は海賊達がギリシアの娘達を救い出します。洞窟に逃れ、ギリシアの娘達と海賊達で宴が開かれます。
「海賊」第2幕の洞窟の場面で披露される、海賊コンラッドとその忠臣アリ、コンラッドの恋人である美しいギリシアの娘メドーラによって披露される有名なパ・ド・トロワから今回はメドーラとアリのバリエーションをお送りしました。
海賊という名のついたメドーラのバリエーションは複数ありますが、今回はこちらのバリエーションでした。
映像は中村祥子さんがローザンヌに出場した時のものです。



ラ・バヤデール第2幕よりニキヤのVa.
舞台はインドの宮殿。
ニキヤは寺院に仕える舞姫(バヤデール)。戦士ソロルと寺院の聖なる火に永遠の愛を誓っていましたが、ソロルはラジャの娘ガムザッティと結婚することを命じられてしまいます。はじめは拒絶していたソロルでしたが、美しいガムザッティに心を動かされラジャの命令に従ってしまいます。
そして二人の婚約式。お祝いの踊りが始まります。
扇の踊り
オウムの踊り
壺の踊り
太鼓の踊り
そしてガムザッティとソロルの踊り。
踊りが終わると王はニキヤを呼び、踊って皆を楽しませることを命じます。今回のバリエーションはそんな場面でのニキヤの踊りです。

ゼンツァーノの花祭りより
以前アプロフトでも少しご紹介したことのある「ゼンツァーノの花祭り」
https://aplomb.at.webry.info/201605/article_7.html
今回はアダージオと女性バリエーションをご覧頂きました。
アダージオでは二人の初々しいお芝居にも注目して頂けましたでしょうか。

Rain
踊り手によって自らのために振付されたコンテンポラリー作品です。
ご自身の踊りに対する心境、苦悩、喜び、希望、など様々な気持ちを表現されたそうです。衣裳も踊り手自らによる制作でした。

カルメンより
勉強会で度々登場するカルメン。今回はハバネラ*でした。
*ハバネラ:キューバにルーツを持つ舞踊曲の1形式。

眠れる森の美女
プロローグより
パ・ド・シス やさしさの精
オーロラ姫の誕生を祝って6人の妖精がそれぞれ贈り物をする場面です。
優しさの精は、こまやかで思いやりのある心を贈ります。松の精、夾竹桃の精とも呼ばれます。「優しさ」は目に見えないので、人間に見える形として松の精、夾竹桃の精に姿を変えています。パ・ド・シスの中で一番初めに披露されるバリエーションです。

第3幕より
オーロラ姫とデジレ王子のアダージオ
デジレ王子のキスによって100年の眠りから覚めたオーロラ姫。
結婚式の場面でのアダージオです。

デジレ王子のVa.
デジレ王子という名前は、”desire”(望み、願い)からきているそうです。

オーロラ姫のVa.
結婚式で幸せに溢れたオーロラ姫。若く美しく初々しいオーロラ姫の踊りです。
このバリエーションは、マリインスキー版とロイヤル版で振付が異なりますが、今回はマリインスキー版です。
このバリエーション、勉強会でとても人気のある演目です。

男性と女性それぞれの苦労話
ところで、先日衣裳に関する男性の苦労話を伺いました。
王子の衣裳、華やかで豪華ですが、とても暑くて大変だそうです。確かに地厚の豪華な生地で袖まである衣裳は暑そうですね。特にアダージオでは1回女性をリフトすると背中を汗が滝のように流れるそうです。
女性にはわからない苦労ですね。
一方、女性側にはポワント選びの苦労があります。
同じ種類のポワントでも個体差があって、バランスが微妙に違ったり、踊りやすさに違いがあります。そしてどの程度履き慣らしたものが本番の舞台の床で踊りやすいかは当日舞台の床で立ってみないとわからないので、当日は本番用候補を数足持参して試してみて決めたりなど、本番のポワント選びには苦労します。
そして新品のポワントをそのまま直ぐに履けるということは少なく、履きこなすまでに加工したり、慣らしたり、という作業や時間が必要です。
10年前のアプロフトの記事もご参照ください。
https://aplomb.at.webry.info/201003/article_4.html

ということで男女それぞれの苦労があり、痛み分けですね。


Pop Star
今回は、スターズ&ストライプスの音楽を使った勝又先生振付による子供たちのための創作作品です。
全員初舞台でした!

パキータよりグラン・パ・ド・ドゥ
晴れて婚約した元ジプシーの娘パキータとフランス人将校リュシアン。
舞踏会の場面でのグラン・パ・ド・ドゥです。
ピルエット、肩乗せ、グランリフトなどアダージオの王道のようなパが沢山盛り込まれた作品です。
女性のバリエーションは沢山種類がありますが、今回はリードバリエーションと言われるこちらのバリエーションでした。



ジゼルよりジゼルのVa.
ジゼルのあらすじは以前アプロフトに大変詳しく掲載されていますので、是非こちらをご覧下さい。
*第1幕*
https://aplomb.at.webry.info/201202/article_10.html

*第2幕*
https://aplomb.at.webry.info/201202/article_11.html

今回は1幕からジゼルのVa.をお送りしました。
踊る事が大好きなジゼル。アルブレヒトの前で踊りを披露します。
この後ジゼルはアルブレヒトの嘘を知り…2幕へとつながります。

ファラオの娘よりアスピシア王女のVa.
ファラオの娘は、1862年プティパ振付、チェーザレ・プーニ作曲によりロシアで初演された全3幕の作品です。
エジプトを旅行中のイギリス人ウィルソン卿が砂嵐に合ってピラミッドに逃げ込み、そこで見る奇想天外な夢が描かれています。
アスピシア王女は権勢を誇るファラオの娘。夢の中でウィルソン卿はエジプト人タオールになり、アスピシア王女と恋に落ちます。
しかし、ファラオはヌビア王に娘を嫁がせることを決め、祝宴を開きます。
アスピシア王女のバリエーションはこの祝宴の場面で披露される踊りです。



コッペリア第1幕よりスワニルダのVa.
このVa.も勉強会で人気がありますね。
ポーランドの田舎町。可愛く明るい村娘スワニルダが広場にやってきて、窓辺にコッペリアを見つけました。
可愛らしい雰囲気、高い技術にお芝居も要求される難易度の高い踊りです。
このバリエーションも勉強会で人気ですね。

サタネラより女性Va.
舞台はヴェネツィアのカーニバル。
悪魔が美しい女性の姿に変えて男性の前に現われます。男性の心を弄ぼうと企むコケットでちょっと小粋な印象のVa.です。

白鳥の湖
今回は第1幕のパ・ド・トロワより第1バリエーション、第2幕よりオデットのバリエーション、第3幕よりオディールのバリエーションをお送りしました。
どれもとても有名なバリエーションです。

パ・ド・トロワから第1Va.
パ・ド・トロワはジークフリート王子の誕生日を祝って集まった友人3名による踊りです。

オデットのVa.
バレエの中で多分最も有名な場面、湖畔の場でオデットが踊るバリエーションです。
王子との出会い、白鳥たちが見守る中での王子とのグランアダージオ、小さい白鳥たちと大きな白鳥たちによる踊り、その後オデットが披露するバリエーションです。
王子への愛、自分の運命に対する悲しみ、様々な気持ちが込められています。
このバリエーションも勉強会人気作品ランキング上位入賞間違いなし!

オディールのVa.(ボリショイ版)
オデットを白鳥の姿に変えた悪魔ロットバルトと共にジークフリート王子の成人のお祝いのパーティに現われたその娘オディール。
各国の民族舞踊が披露され、花嫁候補達が踊った後に登場して、王子を誘惑します。
妖しく、力強いバリエーションで王子の心を揺さぶります。
バリエーション難易度では1,2位を争うのではないかと思われる難しいバリエーションです。



白鳥はやはりバレエにとって特別な存在感のある作品ですね。
白鳥の湖について詳しいことはアプロフトのこちらの記事もご参照下さい。

ライモンダよりピッチカートのVa.
ライモンダの聖名祝日のお祝いで踊るバリエーションです。
ライモンダについてはこちらをご参照ください。

ラ・シルフィード
ラ・シルフィードはフィリッポ・タリオーニ(マリー・タリオーニの父)の振付により1832年3月にパリオペラ座で初演されました。
空気の精を軽やかに表現するために初めてポワントが技術的に確立され、白いチュチュも初めて使用されたのがこの作品です。
初演後、1836年にブルノンヴィル振付によりデンマーク・ロイヤル・バレエにてブルノンヴィル版を上演、1972年にピエール・ラコットがフィリッポ・タリオーニ版を復刻上演しました。
今回はラコット版からシルフィードのバリエーションをお送りしました。



フィナーレ(大谷先生振付)
今年のフィナーレはシンデレラよりワルツの音楽にのせて全員でお送りしました。
今回は全員本編衣裳で踊りました。


今はレッスンも舞台も出来ない状況ですが、今まで当たり前に続けていたレッスンがとても大切な時間だったと改めて感じます。
現状は決して良い状況ではありませんが、そんな事に気付けたのはこの状況のおかげですね。
レッスンが再開した時にはみんなの踊りたい気持ちを思い切りぶつけましょう
今は家で出来る事を
一日でも早く日常が戻るように、
早くレッスンが再開できるように、
自分や家族、大切な人を守るために、
私たちの生活を守って働いている方のためにも、
今は家で過ごしましょう。

こちらは、アプロンの発表会に出演して頂いたことのある牧阿佐美バレエ団の細野先生、濱田先生、松田先生が一挙出演されているくるみ割り人形の映像です。
7分過ぎからのトレパークで3人の先生方が踊られています。



そして新国立劇場からはこんな映像も配信されます

https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html

Stay home

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