白鳥の湖 ~日本初演時の舞台美術を再現~

2017~2018秋冬のバレエ公演の情報の中にとても興味深い公演を見つけました
2018年3月に行なわれる、東京シティ・バレエ団の「白鳥の湖」です。

日本で白鳥の湖が初演された際(1946年8月9日帝国劇場)に舞台美術を担当した藤田嗣治氏の舞台美術を復元して上演されるそうです

まずは、白鳥の湖の日本初演から辿ってみましょう。


(Russia Beyond HPより)
1946年8月9日に、東京バレエ団が帝国劇場でチャイコフスキーの『白鳥の湖』を日本初演した。
ここでの東京バレエ団は、現在の東京バレエ団とは別の団体で、活動期間は1946~1950年だ。

 発案者は、ダンサーで振付師の島田廣。彼は、戦後復活した日本のバレエ界が協力して全幕バレエの上演を行うことを考えた。葦原英了、東勇作、貝谷八百子、小牧正英、服部智恵子らのダンサー、バレエ関係者がこれに賛同して、1946年4月に東京バレエ団が結成され、その第1回公演として、『白鳥の湖』全4幕を上演することになった。
(中略)
『白鳥の湖』全曲の総譜もなかったので、小牧が上海から引き揚げるときに持ってきたピアノ・スコアを、山田一雄がオーケストラ用に編曲した。
ついに1946年8月9日、帝国劇場で、東京バレエ団による『白鳥の湖』日本初演が実現した。指揮は山田一雄、主役のオデット=オディールと王子は、東の弟子であった松尾明美と東、および貝谷と島田のダブルキャストで、ロットバルトは小牧という配役だった。
公演は大成功で、当初の予定より5日間延長された。



(写真:東京交響楽団の公式ツイッターより)
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1946年8月は終戦からまだ1年で日本は混乱していた時代。
そんな状況の中で、白鳥の湖を初演するために奔走した人達が居たという事にも、多くの人が白鳥の湖を見に劇場を訪れたという事にも驚きます。
王子の粗末な衣裳が途中で破れてロットバルトのマントに隠れて一旦退場した、タイツなどは足りなくて女性は男物の股引を履き、男性は水泳パンツで舞台に立っていた、という記録もあります。
足りないものがあったとしても、美しいものはどんな時でも人を惹き付ける力を持つものですね

今回の東京シティ・バレエ団の公演では、大野和士氏指揮、東京都交響楽団が演奏、ということも話題になっているようです。
クラシック音楽に不案内で、その意味があまりよく分からないのですが…
舞台美術、音楽、バレエ、三位一体となった豪華な公演が見られそうです

東京シティ・バレエ団創立50周年記念公演「白鳥の湖」

2018年3月3日(土)17:00開演 (オデット・オディール:未定)、ディヌ・タマズラカル
2018年3月4日(日)15:00開演 中森理恵、キム・セジュン
2018年3月6日(火)18:30開演 (オデット・オディール:未定)、ディヌ・タマズラカル
(3日、6日のオデット・オディール役に当初予定されていたヤーナ・サレンコさんは降板され、代役は現在調整中のようです。→3日、6日のオデット、オディール役は、パリ・オペラ座バレエ団エトワールのミリアム・ウルドブラームさんに決定しました。)

会場:東京文化会館大ホール 
http://www.tokyocityballet.org/schedule/schedule_000336.html

(ミリアム・ウルドブラームの映像)


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