2016発表会 「海賊」

ガラ公演や発表会でも人気の演目、海賊のグラン・パ・ド・ドゥ

「海賊」は、イギリスの詩人ジョージ・ゴードン・バイロンの長編物語詩「海賊」を元にしています。
音楽の成り立ちは複雑な経緯を辿っています。1856年パリ・オペラ座で初演の際にアドルフ・アダンが作曲、1858年マリウス・プティパが上演した際にチェーザレ・プーニが数曲を加え、1867年と1868年にレオ・ドリーブの曲が加えられ、1899年にリッカルド・ドリゴ、レオン・ミンクスの曲が更に加えられ、その後数曲が更に加えられて現在の構成になりました

「海賊」は3幕から成るバレエです。
難破した海賊達をギリシャの娘たちが助けますが、そこにトルコ軍が乱入してギリシャの娘たちが捕らえられて奴隷商人ランケデムに売り飛ばされてしまいます。今度はギリシャの娘たちを海賊達が救い出し洞窟の中で宴が開かれます。そこで海賊の首領コンラッドとその忠臣アリ、ギリシャの娘達のなかで一際美しいメドーラが踊る場面が今回のグラン・パ・ド・ドゥの場面です
「海賊」の物語の中ではメドーラ、コンラッド、アリの3人で踊る場面ですが、今回のグラン・パ・ド・ドゥではメドーラとアリの2人で踊ります。アリはコンラッドの忠臣、メドーラはコンラッドの恋人、という人間関係を考えるとパ・ド・ドゥの中でのアリのマイムがメドーラに忠誠を尽くしている印象である理由が納得できますね。

ところでバリエーションで「海賊」と呼ばれる物は複数あります。ラ・バヤデール2幕のガムザッティのバリエーション、パキータの中のソリストのバリエーション、ドン・キホーテ2幕夢の場の森の女王のバリエーションなど… これは「海賊」という作品の成り立ちが音楽のところで少しお話しましたように、色々な作曲家の曲が繋ぎあわされていることに原因があるようです。

2006年の第8回発表会では「海賊」の3幕花園の場を上演しました。この場面は、洞窟での宴の後、再び奴隷商人に捕らえられてトルコ総督パシャに売り飛ばされたメドーラ達がパシャの夢の中で踊る場面です。コール・ド・バレエが大きな花輪を持って踊るとても美しい夢の情景ですね

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海賊のグラン・パ・ド・ドゥでは、昨年の発表会では雪の女王、そして過去、ラ・バヤデールの太鼓の踊り、ワルプルギスの夜など色々な役を踊ってきたとても広い役の幅を持つダンサーがメドーラを踊ります。とても楽しみですね

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