ナポリ、ゼンツァーノの花祭りとブルノンヴィルスタイル

ナポリとゼンツァーノの花祭り
来週放送されるNHKバレエの饗宴でルグリ選抜による若手ダンサーが踊る演目です。どちらも名前位は知っているけど詳しくは知らない演目でしたので、この機会に調べてみました。

ナポリは全3幕のブルノンヴィルによって振付、1842年にデンマークで初演された作品です。ブルノンヴィルが6ヶ月間国外追放された際にイタリアに滞在し、その時に着想を得た作品と言われています。
舞台は文字通りイタリア南部の都市ナポリとその近郊。若い漁師ジェンナロと恋人テレシナの愛情と信仰を描いたロマンティックなバレエです。第2幕の舞台となっているカプリ島にある“青の洞窟”は物語に出てくる海の精が本当にいるのではと思わせる程、深い青が美しい海の洞窟です。
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「ナポリ」では、今回NHKバレエの饗宴で踊られる第3幕のパ・ド・シスとタランテラが特に有名です。
パ・ド・シスは来週の放送を見て頂くとして、タランテラはどんな踊りでしょうか?
南イタリア生まれの民族舞踊で、3/8または6/8拍子のテンポの速い躍動的な踊りが特徴です。タランテラの由来は、イタリア南部のターラント地方で生まれたという他に、「タランチュラ」という毒蜘蛛から来たという説があります。毒蜘蛛に刺されたらタランテラを踊り狂い、汗と一緒に毒を体外に排出させたという言い伝えがあるそうです。

ナポリよりタランテラ



ゼンツァーノの花祭りも同じくブルノンヴィルによる作品です。グラン・パ・ド・ドゥがしばしば上演されますが、全1幕の作品です。舞台は19世紀のイタリア、ローマ近郊に実在するゼンツァーノという町です。この地で開かれる花祭りを舞台に、一組の若い恋人を巡って繰り広げられる恋と試練の物語です。

ゼンツァーノの花祭り
https://www.youtube.com/watch?v=B31LC_htB4E

ゼンツァーノでは実際に毎年5月末~6月に花祭りが開かれているそうで、今年は5月28,29,30日に開かれるようです。

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両作品を振付けたブルノンヴィルですが、その作品についての解説ではよく「ブルノンヴィルスタイル」という言葉が使われます。ローザンヌのTV解説でもしばしば耳にします。
ブルノンヴィルスタイルの特徴の1つは、ダイナミックなジャンプ、切れの良いアレグロ、軽快な足さばき。もう一つの特徴は演劇性の高い作品であること。バレエが舞踊劇として捉えられていたロマンティック・バレエの時代に生まれた作品であるだけに、物語性が非常に重視されている。(以上チャコットさんのサイトより)
日本では、井上バレエ団がブルノンヴィルスタイルを継承していらっしゃるようです。

ブルノンヴィルの作品の中でも最も良く知られているのはラ・シルフィード(ラシル)でしょうか。ラシルの中のジェームズのバリエーションは、確かにダイナミックなジャンプと切れの良いアレグロで構成されています。

資料をあまり見つけられなくて大して詳しくは調べられませんでしたが、ブルノンヴィルスタイルと作品理解のお役に立てましたら嬉しいです

百聞は一見にしかずですので、ご参考までにジェームズのバリエーションのリンクを貼っておきます。

ジェームズのバリエーション



NHKバレエの饗宴での若手ダンサーの踊りに期待です!

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