パキータにはバリエーションがいくつある!?

パキータのグラン・パ・クラシックの中のソリストのバリエーションには沢山の種類があります。
これはパキータが上演されてきた歴史の中にその理由があるようです

パキータは1846年、パリオペラ座バレエ団のバレエマスターであったジョゼフ・マジリエの振り付けにより、パリオペラ座で初演されました。
翌年の1847年にマリウス・プティパとピエール・フレデリック・マルヴェルニュによってロシアで上演され、1881年にプティパによってリバイバル上演、この時にパ・ド・トロワが第1幕に、グラン・パ・クラシックとマズルカが最終幕に加えられ、これが現在も多くのバレエ団で上演されているパキータとして残っています。

現在上演されているパキータのグラン・パ・クラシックの中で踊られているバリエーションには色々な種類がありますが、1881年にプティパによってリバイバル上演された際には1つのバリエーションしかありませんでした。
このバリエーションはポロネーズの曲でヴァイオリンのソロで伴奏されていたようです。どのバリエーションかは残念ながら調べきれなかったのですが、ポロネーズ、ヴァイオリンソロから推理してみると、この映像の2曲目なのでしょうか・・・ 違っていたらごめんなさい 因みに、1曲目はカンダウル王よりニシアのバリエーションと呼ばれています。




それが19世紀末までには、5つのバリエーションが含まれるようになっていました
色々なバリエーションが加えられるようになった背景には、1897年のエカテリーナⅡ世に捧げられたガラ公演でパキータが上演された際に、ソリスト達が好きなバリエーションを踊ったことに理由があるようです。

その後、1902年にチェケッティのためのマリインスキー劇場でのフェアウェル公演でパキータが上演され、チェケッティ*の教え子達が踊るために様々な演目の21のバリエーションが加えられ、それが現在に伝えられているようです。

パキータのバリエーションとして本当に沢山の種類があるのは、このような背景があるんですね

Youtube のボリショイのパキータの映像には沢山のバリエーションが収録されています。
ヴェスタールカもパキータのバリエーションの一つに含まれています。






こちらはマリインスキーのパキータのバリエーションの映像です。



バレエ団によって舞台の雰囲気なども全然違いますね。
見比べるのも楽しいです

* チェケッティ : イタリアのダンサー、振付家、バレエマスター。1892年から10年間、ロシアのザンクトペテルスブルグの帝室劇場付属のバレエ学校で教え、教え子の中から、パブロワ、ワガノワ、ニジンスキー、フォーキンなどを輩出。後に、バレエ・リュスにも参加しています。


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