バレエの舞台ロシア② ~マリインスキーとボリショイ~

ロシアのバレエ団というとまずはマリインスキーとボリショイが思い浮かびますね

先日NHKでボリショイバレエ団のコッペリアが放送されました。
明日からはマリインスキーバレエ団の来日公演が予定されています。
ロシアを訪ねるシリーズの2回目は、マリインスキーバレエ団とボリショイバレエ団についてご紹介したいと思います。

マリインスキーバレエ団

マリインスキーバレエ団の起源は、1730年代ザンクトペテルスブルクに設立された帝室舞踊学校です。
ロシアの旧都ザンクトペテルスブルクにあるマリインスキー劇場を本拠地としています。
マリインスキー劇場の起源は、1783年に女帝エカチェリーナ2世の勅令により、オペラとバレエの専用劇場としてザンクトペテルスブルクに開設された帝室劇場で、石造りであったことから「石の大劇場」(ボリショイ・カーメンヌイ劇場)の名前で親しまれていました。
因みに「ボリショイ большой」とはロシア語で「大きい」という意味だそうで、ロシアでは大劇場をボリショイ劇場、小劇場をマールイ劇場と呼ぶのが習慣だそうです。
現在の劇場が竣工したのは1859年で、当時の皇帝アレクサンドル2世の皇后マリア・アレクサンドロヴナの名に因んで「マリアの」という意味の「マリインスキー帝室劇場」と名づけられました。
マリインスキー劇場のサイトの”Virtual tour”をクリックすると劇場内部の様子の動画を閲覧することができます。とても豪華です。
https://www.mariinsky.ru/en/about/history/mariinsky_theatre/

1935年に、前年に暗殺された共産党の指導者セルゲイ・キーロフを悼みキーロフ劇場と改名されましたが、ソ連解体後、1992年にマリインスキー劇場の名称に戻りました。古い映像などは今でもキーロフバレエと表示されているDVDなどもあります。

このバレエ団出身のダンサーは、ジョージ・バランシン、ミハイル・フォーキン、アンナ・パブロワ、ニジンスキー、ルドルフ・ヌレエフ、ナタリア・マカロワ、ミハイル・バリシニコフなど、もしこの人が居なければ今のバレエはこんなに魅力的なものになっていなかったのではと思わせるほどバレエに大きな足跡を残した人材を輩出しています。

マリインスキーバレエ団の下にある(付属と言って良いのかどうかわからないので)バレエ学校は有名なワガノワバレエ学校です。
アプロフトでもご紹介したことがあります。
マリインスキーバレエ団員の多くはワガノワバレエ学校の出身ですが、それ以外の出身の団員、外国籍の団員も居ます。
最近では日本人の永久メイさんがセカンドソリストとして入団し話題になっていますね。

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ボリショイバレエ団

次にご紹介するのは、ロシアの首都モスクワに本拠地を置くボリショイバレエ団です。
ボリショイバレエ団は、1773年にモスクワの孤児院の児童のために作られたバレエ学校をその起源とし、1776年にバレエ団として設立されたことに始まります。これが1780年にペトロフスキー劇場付属のバレエ団となり、1825年同劇場を改築したボリショイ劇場の開場とともにその付属のバレエ団となりました。
その本拠地であるボリショイ劇場は、1776年にウルソフ公爵邸でオペラやバレエが上演されたことを起源にしており、裕福な商人向けに発展してきました。
首都がザンクトペテルスブルクからモスクワに遷され、ソ連政府によってボリショイ劇場が最も重要な国立劇場に位置づけられたことや1950年代以降の積極的な対外公演により、ボリショイバレエ団の知名度、名声は国際的なものになりました。
ボリショイバレエ団がバレエ団としてその存在感を高めたのは、1900年にゴルスキーが芸術監督となってからと言われています。ゴルスキーはマリインスキーバレエ団の出身で、プリンシパルに任命された直後にボリショイに移籍しました。
彼は、従来のクラシックバレエのスタイルを破り、より自然な表現を追求し、多くの作品を再振付して上演しました。
また、1964年から1995年まで芸術監督を務めたユーリー・グリゴローヴィチは、より現代的な作品の上演を行って来ました。グリゴローヴィチによる作品には、愛の伝説、スパルタクス、黄金時代などボリショイならではの作品が多数あります。

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2007年に新国立劇場でマリインスキーバレエ団とボリショイバレエ団の合同ガラ公演が行なわれました。
ご覧になった方も沢山いらっしゃると思います。
その時の映像がこちらです。



両バレエ団の特徴は多くのバレエ関連のサイトで、宮廷の流れを組むマリインスキーはより洗練された純粋なクラシックスタイルをもち、庶民の間で育てられてきたボリショイはより力強く、ダイナミックさを感じさせると説明されています。
せっかくなので見比べてみてください。

ラ・バヤデール

マリインスキー


ボリショイ







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